「ウェントワース女子刑務所」のイカれたメンバーを紹介したい

 huluで見られるオーストラリアのドラマ。

 最初は原題「ウェントワース」だけなのになんで邦題だと「女子」「刑務所」をわざわざつけるのか(しかも一応名前は更生施設だし……)、吹き替えで見てるけど女言葉甚だしいなあと思ってたんだけど、途中から女言葉少なくなったし慣れたのか見やすくなった。

吹き替えの声優さんも検索したくらいみんないい感じ。ブーマーの声ぴったりだと思う。フランキーは色気あるし。ヴェラにはイラっとさせられるし。笑

 

 ストーリーはDVに苦しむビー・スミスが夫を自殺に見せかけて殺そうとしたけど、殺人未遂で起訴されて勾留されるところから。(拘置所と刑務所一緒なのだろうか……)

割り当てられた部屋は若きボスフランキーが牛耳る棟だった。

シーズン1はフランキーと元ボス・ジャックスのにらみ合い、看守殺しのミステリー、それにビーの娘デビーについて。

 

 シーズン1中盤の、看守が毒親の管理下にある辺りから「支配と服従」のバリエーションが出てきてめちゃくちゃ面白い。囚人・看守・周囲の人誰一人まともな人がいないのでは!? と思わせる。(まともな人は大抵近親者を亡くして暴走する)

 

 ということで(文字通り)イカれたメンバーを紹介するぜ!

 

・フランキー

 はじめはクレバーでエロかっこいいなあと思ってたんだけど、シーズン経るにしたがって不安定さと根っこの善人さが出てくる、アンバランスさがこりゃあ……モテるわ……という感じ。捨て猫をほっとけない不良かな? あるいはその野良猫かな?

賢いけどいつも邪魔が入る人生に絶望し心を閉ざしている。

 ボス。煮えたぎった油をぶっかけた罪で服役中。ピンクとかライムグリーンの見せ下着。

 

・ビー

 最初はDVに苦しむフツーの美容師(しかも多分学生時代の彼とそのまま結婚、あまり世間を知らないキャラでは)なのに、娘のこととなると暴走。シーズン1の頃はいっそ未遂じゃない方が良かったのでは……と思わせるけど、そのうち怖いもの知らずになる。

やばいときは冨樫義博の描くパームさん(というか伊藤淳二?)みたいになってる。特に目がやばい演技がすごくうまい。だんだん貫禄が出てくる。髪を染め直すと大変気合が入る。

 シーズン1でジャックスを殺害、シーズン2でフランキーを倒しボスになり、復讐を遂げ仮釈放なしの終身刑

 

・ジャックス

 元ボス。夫がファミリーのボスのため刑務所内でも一派を形成する。ジャージ長袖を着た上から上着をプロデューサー巻。

 

・リズ

 囚人の世話人。アル中で義母をひき殺した。子どもたちとは連絡を取っていない。編み物とガーデニングが得意。お酒さえなければいい人。

 

・ブーマー(スー)

 お菓子とお酒大好き芸人。かわいい。

 

・マキシーン

 今のところ数少ない善人かもしれない。彼氏を刺して服役中。

 

・ ヴェラ

 副看守長。

びくびくおどおどしている。看守だけど毒親に支配されている。

びくびくしてるけどそれだけじゃないのがこのドラマのいいところでありヤバいところ。

 

・ジャック

 看守。数少ない善人の一人だが、近親者の不幸で暴走することも。基本的にカッとなるとどこまでもしてしまう人が多い中、踏みとどまれる人。(中レベルまでは行っちゃうけど)バイク乗り。

 

・マイルズ

 看守。そこそこリア充。ドッグレースが好き。囚人と「うまくやってる」方の人。

 

・チャニング署長

 女たらしでいいとこ取り。出所した美人の囚人を集めて売春宿をしているが今のとろお咎めなし。

 

 看守・囚人含めて刑務所のパワーバランスの取り合い、駆け引きが面白い。

何を見のがして代わりに何を得ているのか、何に生きがいを見出して何のために行動するのか、シーズン4も楽しみ。

glee season 6 感想(ネタバレあり)

 グリーシーズン完結。辛いけどフィンがいなくなったのでしょうがない気もする。

 

 シリーズ全体の最終回なので、高校生よりレイチェルたち中心。新キャストは負けなし・決勝に至ってはパフォーマンスなしで優勝…!? 高校生は掘り下げたら面白そうなキャラばかりなのに残念。それぞれのストーリーが面白いというよりは、シーズン大団円で終わるように色々まとめているので、しみじみ終わってしまうんだなあと思って見ていた。特に最終回でカートがDay dream believer を歌いながらビヨンセのリングのダンスをちょっとだけした時はシーズン序盤を思い出して懐かしく感じた。Single ladies はアメフトでも踊ってたし、その後まさかのバート(カートのお父さん)も踊ってくれるし、エンパワメントソングだから泣ける歌みたいになってしまう。

 シーズン1見始めた時はギャグがどぎつい(スー先生きつすぎる)と思ってたけど、ユダヤ系アジア系アフリカ系車椅子ダウン症、貧困家庭高校生での妊娠性被害同性愛いじめ、あらゆる人種・ジェンダー・社会問題を取り上げつつショーで魅せてくれるので最後まで楽しんで見られたなあ。

 

以下、一言感想メモ

 

5. ◯◯しないと出られない部屋、これが元祖なのかもともとあったのか。

 

6. 天使と訪問看護師のブリトニーかわいい。おばあちゃんはともかく、親に祝福されて結婚する同性カップルが出てくるドラマ、日本でも早く見たい。

 

7. ユニークたちの "I know where I've been"にビースト先生ともども泣かされる。

 

8. ブリトニーとサンタナの結婚式。プラスサプライズカップルも結婚。泣ける。州をまたがないと……って言ってたのは放送が 2015年2月だからで、この4ヶ月後にはライマでもどこでも全米で同性婚できるようになるんだよねえ。

 

9. 教育長の甥マイロンが合流。マイロン、ダンスで流れに乗れなくて双子の兄にフォローしてもらってる。どっかのエピソードで出る伏線かな? と思ったけど出なかった。

 

10. ニューディレクションズとウォブラーズが赤いジャケットで合流。

 

11. トロフィーのところでちらっとフィンが写って泣きそうになった。キティいい子……。

 

12. シーズン1の入部の裏。昔の映像っぽいと思ったけど(レイチェルの眉が太くて高校生に見える……)、撮り下ろしたのね。

 

13. フィンの隣の肖像画、誰? と思ったらリリアンアドラー校長先生みたい。そしてなぜ招き猫。(2匹とも左足あげ)

 

逃げるは恥だが役に立つ 風見さんと百合ちゃんの好きなところ

 9話見たときに書きかけたままもう今夜最終回なので、好きなところを自分のためにメモ。

 

  • 土井本部長にしびれる

インテグレート、ルミネでさんざん炎上した「愛され」「モテ」は男性目線で、それを女性が目指してると信じて疑わないポスターを作られ、反論しにいく百合ちゃんがすごく格好良かった。

 

 さんざん消費者が拒否しても、上層部にいる人の感覚が「結局女の子ってこう思ってるんでしょ?」という思い込みだと何も変わらず製品が作られる。実際に商品を買う私たちが無視されたまま。

 

このモヤモヤを! 百合ちゃんが! 「全部通してきた」!!

しかもスッキリ終わるだけじゃなくて、裏で男性社員がぐちぐち言ってるのも聞いている。まだまだ働きやすい環境じゃないけど、少しでもよくしようとがんばってくれる本部長、ほんとーーーにかっこいい。商品と会社のために働いててそれが部下のためにもなるし鑑になってる。

 

  •  女性の選択権を奪わない風見さん

 

  風見さんは最初漫画とイメージが違うなーと思ってたのでイケメン度合いがわからなかったけど、行動とセリフがほんとうにイケメン。どこがイケメンに感じるかというと何事も無理やりにしない。相手の同意なしに接触しない。

 

  • 9話の壁ドン

 

これ見たとき「これが私の思うほんとうの壁ドン」だと思った。壁ドンという言葉がはやってからはやたらバズーカみたいな壁ドン描写が横行してたけど私が少女まんが等で見ていた壁ドンはせいぜい「とん」くらいだからね。あんなスピード感で片腕が顔の横に来たらひくよね。

しかもこの壁ドンは「俺のものになれよ」のような支配欲ではなく百合ちゃんが見られたくないものを見せないためだから…。これも風見さんの支配欲といえばそうだけど。風見さんが相手の同意なしに行動するのってここくらい。

 

  • 後ろからギュッ…としない

 

このほかにもよかったなあと思ったのは10話で飛び出していく百合ちゃんを追いかけて、そのまま立ち尽くすところ。

ひと昔前のドラマだったら後ろからギュッとするくらいしたと思うけどしない。風見さんは昔の彼女のために一生懸命だったことがあるけど、彼女は彼女自身のことしか見えていなかったから、必要以上に自分から行動しなくなったのかも。

 

  いろいろまとまらないけど今日の最終回楽しみ。

来年はタラレバも始まるし、逃げ恥のこの勢いも薄れて「やっぱ女は◯◯できてないとダメ」「女の戦いが一番こえー」みたいな言説が飛び交うとは思うけど、共感できるこんなドラマもあったんだってことが心の支えになるなあと思う。

 

依存先を増やすこと。 『聲の形』感想メモ

「生きるのを手伝ってほしい」

漫画読んでないので「いじめた子と恋愛…!?」と思ってたら恋愛じゃなくて生と死の話だった。

 

「困ったときに依存先を増やす」ことが大事と熊谷晋一郎さんが仰ってましたがその通りで、将也は依存先を自ら遮断して生きるのをやめようとした。でも硝子との再会でいろんな場所や人とのつながり(依存先)を増やしていこうと思えたのね。生きるってそういうことなのかも。

 

・ストーリー

 小学校の頃のいじめ(本人は自覚してなかった)をきっかけに逆にいじめられるようになった将也。高校ではいじめはないけど誰とも話さないので浮いた存在。

高3になった将也は自殺することにする。身辺整理をし、母が弁償した170万円を枕元に置き、最後にいじめた西宮硝子の元へノートを返しに行く。

 

 「これは将也の物語」と監督が言っているように、硝子が何を考えているのかはわからない。

小学校のとき、何をされても硝子は笑顔で「私とあなたは友達」と言う。将也はまだ友達じゃないのに、気持ち悪いとはねつける。

小学生の硝子はその頃母親から普通学級で順応するように厳しく言われているので、かなり無理して、なんでも自分が悪いと思って抱え込んでるから笑顔でいるんだろう、花当番とか日直も引き受けてるんだろうとは、そこまでは想像できるんだけど、あそこまでされて「私とあなたは友達」は飛躍しすぎじゃない? と思っていた。

 

 高校生の将也が手話で「あのとき僕とあなたは友達って言ってたんだよね」って意味でその手話をしたときに、私とあなたは友達に「なれるかな?」って意味が含まれてたんだって気付いたときはっとした。硝子は「なりたい、なれるかな」って言おうとしてたのかもしれない。

 でもその後「またね」って言おうと思った真意は分からない。私は昔いじめてきた子がいじめの記憶生々しいノート持ってきたら怖い。(池まで拾いに入ったけどそのままにしてたってことは持ち帰るのやめたってことだし、実際硝子も再会のとき逃げてたし)

その後いかに手話でコミュニケーションとってきたり一緒に餌をあげたりしたとしても。いじめた自覚がなくて彼に悪意はなかったとしても。取っ組み合いになったから唯一「対等に扱われてると思ってた」? 小学生の頃の「私とあなたは友達(になれるかな?)」が伝わったからそこからやり直して始めようと思った?

 なんにせよ「またね」が将也に来週の火曜日まで生きる理由を与えた。

  また会うことのモヤモヤは見ながら残るので、結弦の存在がかなり視聴者の助けになってる。「自己満足じゃないの?」とか。贖罪するのは勝手だけど姉を使うなって思うだろう。

自分の姉が補聴器壊されたり耳に怪我とかずぶ濡れで帰ってきたり取っ組み合いの喧嘩して「死にたい」って言われた相手が数年後会いに来たらまあ会わせないよね。

 

 ・ディスコミュニケーション

 将也がクラスメイトの心の声を勝手に作ってたり、自転車の後ろから話しかけられて(耳の機能としては聞こえてるけど「閉じてる」から聞いてない)話しかけられても気づかずにワンテンポ遅れたり、告白が届かなかったり。いろんなすれ違いがあった。

  

・合理的な配慮足りなさすぎ問題

小学校のいじめの原因は先生にあると思う。

全部口頭説明、ノートテーキングも生徒の気配りしだいって!?

  たとえば範囲のページ数を黒板に書くとか、今日の授業の概要を書いておくとかすれば、硝子だけじゃなくて聞こえる子にも分かりやすいのに、一切やらない。

クラスメイトの面倒見が良ければ解決、その子たちの負担が増えてきたら(構造上の問題なのに)矛先が構造じゃなくて硝子本人に行くってキツすぎる。

しかも補聴器壊した犯人探しも将也が手をあげる前に名指しして一人が悪いってことにするし、教育する気なさすぎ。学級経営しなさすぎ。

 

・メインキャラ8人

漫画では7巻のところを2時間に収めているそうので、8人出すぎでは? と思ったけど、キャラが立っていた。

マシバとかはさすがに部外者やろ…と思ったけど(出番少ない)

橋の上のシーンは正論すぎてぐさぐさ刺さっていた。

 

・最高なのは結弦

赤いのでポケモントレーナーみたいな服だな……と思った。

硝子に会わせたくない気持ちすごく分かるので結弦がいなかったらストーリーに入り込めなかったと思う。

公園で寝てた日は靴なくしちゃったのか、喧嘩して靴も履かずに飛び出したのか。(後者?)

石田にもらった靴をずっとはいてたところよかった。

雨の中傘もささずに歩くけど、デジイチだけは濡れないように服の中に入れてるのも良かった。


・カニ大好きなマリアかわいい。

 

・石田

石田は服のタグがいっつも飛び出てるので直したい。

髪と表情はよく見たり練習するのにタグとシャツがいっつも出ちゃう……。

 「これはいいパンだから」はかなり笑った。

いじめられたり無視されることに慣れすぎてるのか、Twitterなりすましからの停学くらったときも淡々としてるのが結弦の警戒を解いたのかなあ。

 

・硝子

   硝子はネガティブなこととポジティブなことを同時に同じくらい考えてて、ネガティブなことも想定した上でポジティブな方向にとらえてるのかな。

 

・植野

硝子の、自分さえいなくなれば(ほかのことはうまくいく)とか、自分さえ我慢すればというのはある意味エゴイスティックだしそこが植野は気に入らないんだろうなー。

 

・川井

川井の最後の「千羽鶴集められなかった…」は将也に人望がないから集められなかったよ☆って無意識の嫌味かと思ってやなやつだなー! と思ったんだけど川井自身に人望がなくて集められなかったって意味で言ってるらしい。公正世界信念の権化のような子。

 

見た後でいろいろ読むと見逃してることがいっぱいあるので、もう一度見たいなあ。

『聲の形』舞台挨拶メモ

 舞台挨拶は初めて行きましたが、2000円で監督と声優さん3人が登壇してくれるなんてお得だなあ。

出演者は山田尚子監督と硝子、植野、佐原役の声優さん。

監督と早見さんは8回目の登壇。東京と関西を行ったり来たり、お疲れさまでございます。

以下メモそのまま。

 

監督

・これは石田の物語

・「伝えたい・伝わらない」がテーマ

・(早見について)読み合わせをしたときに、(硝子は)できたと思った

・(佐原は)強さと弱さと儚さを持っている。逃げたり傷ついたりした経験を通して成長している

・(植野は誰に対しても)マンツーマンで対する、かっこいい。

・好きなキャラはお母さんたち。強さの色味が違う。

 

(映画について)

・音を大切にした。

・ロケハンは大垣市。湧き水がたくさんあってきれいな場所。

 

・許す勇気、対面する勇気。

 

石川 緊張していた。見て感じるのが一番。

金子 後悔する 人生と重なる キャラを見つけて欲しい

早見 希望のある作品。照れくさいことを言っても許される

監督 魅力 熱量 明日を笑顔で迎える希望のある作品にしたいと思った。

 

TV『聲の形ができるまで』も観ました。

大今先生出るかと思ったら諌山先生がインタビューされてたり

編集部の人が「実は先生は物語を育てていまして……」というところでニヤっというかドヤァ…みたいな顔してるのが良かったです。

 

これからも監督とか西屋さんとか出てしゃべるイベントもあるみたいです。

洋服から見るゴーストバスターズ

 服の趣味がバラバラな集団はオタクという俗説もあるけど、まあ盛り上がれる話題があればどのグループにも言えると思う。

 

エリンは無理して自分を型にはめようとするスーツとハイヒール。

最初のプリーツありスーツとハイヒールは「その首の何?」とかホルツマンに聞かれるし、学長にも「その服……」と濁される言われよう。

クビになった時の茶色いスーツ、黒いシミみたいな柄あるけど誰も突っ込まないしあれほんと何柄……? と思ってたけど2回目見て思った。

自分の荷物を入れてる箱(木目)と服が同化してる

つまりエリンは無理して自分を大学に染めようとするあまり大学(大学の雰囲気とかでなく文字通り壁紙とか備品とかの大学)と同化しようとしていたのでは……。

でも地がちょっと出てそれがファンシーな柄シャツとかになってたのでは……。

あのリボン付きシャツに関する会話

「それ何なの?」

「これは……服についてたの」(大意)

は2通りあるのかなと思ってて、

1. 本当はリボン付きのシャツが好きだけどこじらせている(好きだと言って否定されたくない)ので隠している

2. ガチでオシャレかどうか、好きかどうかもわからないけどスーツを着なければいけないから仕方なく着ている……けどそれを悟られたくない

 

 序盤はスーツだけど、シャツ+ニットになって大学スウェットになって、鮮やかなピンクのニットになるのは、だんだん気持ちがゴーストガールかつアビーの親友だった頃に戻って自分を解放するようでいいよね。その頃にはリボンなくなってるから2かなあ。

 

アビーはもっともシンプルで無難なコーデが多い。たぶん下着とか靴下とか全部同じ黒系の色味でそろえてると思う。でキッチンが修羅場のニューヨークと同じって言ってたのでソファとかベッドに着た服が重なってて毎日何かしら選んで着てると思うな。適当に着てもだいたい色味があってるから大丈夫。もっともかしこいかも。

 

ホルツマンは何を着てもホルツマンになる。

パンフレットによると自分でペイントしたオーバーオール、赤いスモーキングジャケット、靴下はバラバラではく、などなど。そしてScrew U。

ホルツマンのわざと空気読まないスタイル同様、ホルツマンの個性でもありバリアって感じがする。

 

パティはもうスタイルがパティだから。部屋に入ってきたらすぐわかるってレスリーも言ってたし。

 

後半になるとグランジっぽい格好だったホルツマンが乗馬っぽいカチッとした格好してみたり(エリンっぽく?)、原色カラフルだったパティがちょっと暗めの色を着てみたり(アビーっぽく?)、反対にエリンは鮮やかなピンクのニットを着てみたりしていて、服のスタイルはバラバラのままなんだけど、色味とかなんとなくまとまりがある感じになってるのがいいなあと思った。

 

・ネックレス

ホルツマンのscrew U, pattyの名前ネックレスは目立つけどアビーもしてるんだなーと思って見てたら、広報の人もパールのネックレスしてた。最初一連、次二連だったのでもしかしてこれだんだんボリュームアップしていくのでは…!? とつい思った。SNL見すぎてコント脳になってる!

ホルツマンがことばを取り戻すまでーーゴーストバスターズ2回目の感想

 一回目はケヴィンの扱いに戸惑いを禁じえませんでしたが、再鑑賞するとケヴィン視点で見ることもでき、ゴーストバスターズに彼も自分の居場所を見出していてよかった。しかし二回目はホルツマン中心に見てしまうねやっぱり。三回見たら泣いてしまうかもしれない……。吹き替えも見たいな。

ホルツマンの会話

 ホルツマンはセリフ少ないんだけど日常会話、特に返事で噛み合った会話してるところがほぼ出てこない。ほぼっていうか全部ズレてる。

 最初はホルツマンのメインランゲージが化学関連用語で、日常会話がサブランゲージみたいな扱い(母語じゃないから意思疎通に難あり)なのでは…って思ってたけど、意図的に変な返しをして、相手の反応を見てるんじゃないかと思う。 セリフないところのリアクションは観客とだいたい一緒だし。あまのじゃくというか。

 会話をキャッチボールに例えることはよくあるけど、多分もともとホルツマンの投げるボールはクセ球で、意図せずズレるときもあったと思う。(ストレートだって回転かける練習しなきゃまっすぐにならないし……)でも今は変化球、あるいはもうボールじゃないものを返してる感じ。エリンに「私は疑うね」って言ってみたり市の人に「1? 2? ……1?」って言ったり。

前者は何人を悩殺したかわからないウインクで意図を知らせてる(ちょっと心を開きかけてる)けど、後者は「もうお前は黙っとけ」と言われ会話終了するわけで、昔からたぶんホルツマンはすぐ「黙っとけ」って言われてきたんじゃないかと思う。だから結構会話に入らず見てるだけなんじゃないかな。

空気読んで日常会話を合わせようとした時期もあったかもしれないけど、いつからか逆にもっとズラしてそれでもついてこれる人とだけ仲良くなって、会話するようになったのかも。それについてこれるのはアビーだけだったけど……。だから口数少なくなったり、もう言語としてじゃなくオモチャとしてことばを使ってるというか。面接でもインタビュアーモノマネ?で話しかけたり。言語でのコミュニケーションを放棄しているというか。ちょっと壁を作っている感じ。

(その代わりメカにつながる武器説明は嬉々としゃべっちゃうけど!)

でもGBの皆はホルツマンを拒否しないし、ゆるく繋がってるからだんだんホルツマンも心を開いてきて(サンドイッチもパティと一緒に買いに行ってるし……)それで最終的にあんな湿っぽいスピーチで心の内をぜんぶさらけ出した…………と……考えることもできるのでは!?

アビーとは喋れてたかもしれないけど、パティとエリンにも胸襟を開いた!!

(でもアビーともハイタッチのアレンジみたいなのがあるし、スピーチもアビー初耳だろうからあんまり喋らないかもなあ)

こうなると続編ではめちゃめちゃしゃべるかさらにズレをひどくして遊ぶ可能性がある。ズラしてくる気がするぜ…。

 

ホルツマンがメガネをはずすとき

ホルツマンがメガネをはずすとき、めちゃめちゃかわいくないですか。

・興味を持ったとき

 初登場でエリンを見てるとき(このときメガネとゴーグルダブル使い……?)、市長との会話などは右手で左から斜めにばっと取って興味津々なんだけど、ケヴィンが出てくるときはまだよくわからないからか、メガネの隙間から覗いてる感じなのがかわいい。つるをくわえてるのもかわいい。こう思うとメガネは外界とのバリアみたいなものなのかもね。あるいは人をガン見する癖があって親にたしなめられた経験があるとか……。

 

・感動したとき

ラストシーンだとちょっとメガネの扱いが違う。でもこれは耳をさわってる? ようにも見える。

 

ホルツマンが踊るとき

 踊るときもかわいい。言語コミュニケーションを重視しない(ように見える)代わりに表情やボディランゲージで伝えてくる感じがある。

 

二回目の感想を書こうと思ったのにホルツマンの感想にしかならなかった。

そういえばゴーストバスターズにはスマホが出てこない。緑の悪魔と自撮りを撮ろうとする女の子くらいで、他の4人は持ってるところすら(多分)出てこない。わざわざ固定電話引いてるんだあ……と思ったからケヴィンの受付男子のため? あるいは次回作にとってある? でもスマホネタだとキングスマンみたいになりそうだしなあ。