逃げるは恥だが役に立つ 風見さんと百合ちゃんの好きなところ

 9話見たときに書きかけたままもう今夜最終回なので、好きなところを自分のためにメモ。

 

  • 土井本部長にしびれる

インテグレート、ルミネでさんざん炎上した「愛され」「モテ」は男性目線で、それを女性が目指してると信じて疑わないポスターを作られ、反論しにいく百合ちゃんがすごく格好良かった。

 

 さんざん消費者が拒否しても、上層部にいる人の感覚が「結局女の子ってこう思ってるんでしょ?」という思い込みだと何も変わらず製品が作られる。実際に商品を買う私たちが無視されたまま。

 

このモヤモヤを! 百合ちゃんが! 「全部通してきた」!!

しかもスッキリ終わるだけじゃなくて、裏で男性社員がぐちぐち言ってるのも聞いている。まだまだ働きやすい環境じゃないけど、少しでもよくしようとがんばってくれる本部長、ほんとーーーにかっこいい。商品と会社のために働いててそれが部下のためにもなるし鑑になってる。

 

  •  女性の選択権を奪わない風見さん

 

  風見さんは最初漫画とイメージが違うなーと思ってたのでイケメン度合いがわからなかったけど、行動とセリフがほんとうにイケメン。どこがイケメンに感じるかというと何事も無理やりにしない。相手の同意なしに接触しない。

 

  • 9話の壁ドン

 

これ見たとき「これが私の思うほんとうの壁ドン」だと思った。壁ドンという言葉がはやってからはやたらバズーカみたいな壁ドン描写が横行してたけど私が少女まんが等で見ていた壁ドンはせいぜい「とん」くらいだからね。あんなスピード感で片腕が顔の横に来たらひくよね。

しかもこの壁ドンは「俺のものになれよ」のような支配欲ではなく百合ちゃんが見られたくないものを見せないためだから…。これも風見さんの支配欲といえばそうだけど。風見さんが相手の同意なしに行動するのってここくらい。

 

  • 後ろからギュッ…としない

 

このほかにもよかったなあと思ったのは10話で飛び出していく百合ちゃんを追いかけて、そのまま立ち尽くすところ。

ひと昔前のドラマだったら後ろからギュッとするくらいしたと思うけどしない。風見さんは昔の彼女のために一生懸命だったことがあるけど、彼女は彼女自身のことしか見えていなかったから、必要以上に自分から行動しなくなったのかも。

 

  いろいろまとまらないけど今日の最終回楽しみ。

来年はタラレバも始まるし、逃げ恥のこの勢いも薄れて「やっぱ女は◯◯できてないとダメ」「女の戦いが一番こえー」みたいな言説が飛び交うとは思うけど、共感できるこんなドラマもあったんだってことが心の支えになるなあと思う。